浄土宗西山禅林寺派のご寺院様の善導大師様と法然上人様のお像をご修復させていただきました。

永い年月を経て、彩色や木地の傷みもありました。
仏像修復専門の仏師により、検証の上、洗い木地すべて解体をしました。
お体はたくさんの木地に分けて製作されており、合番を振り、各パーツの傷み具合や接合を点検し、必要に応じて木地を補充、補強しました。
白地にて入念な下地を施した後、彩色師により金箔を含めた彩色仕上げ（極彩色）を施しました。
御台座は、木地直し、天然漆塗り、純金箔押し仕上げです。

また、遷座の時期に合わせて、木地のままであった御厨子を塗り箔させていただきました。
堅牢下地、天然漆塗り、純金箔（高級縁付金箔1号色）、繰型の地板は岩緑彩色。
戸表の金具は、新調致しました。手打ち金具。職人による、毛彫り（タガネで唐草や七々子を手作業で彫刻）金メッキ仕上げです。

すべての工程を伝統工法に従い入念に仕上げさせていただき、次の100年を想いながら丁寧に仕事させていただきます。